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ストーリー合衆国議会は、激化するテロ防止策として提出された《通信システムの保安とプライバシー法案》をめぐって紛糾していた。テロ防止のためには、個人のプライバシーを犠牲にすべきか? ──法案が成立すれば、国家は思いのままにプライバシーを侵害することができる。国務省からNSA(ナショナル・セキュリティ・エージェンシー=国家安全保障局)に出向中の行政官トマス・ブライアン・レイノルズは、自分の政治的野心のために腹心の部下と共に法案反対派のハマースリー下院議員を暗殺。巧妙にカモフラージュされたハマースリーの死は事故として報道されるが、レイノルズは致命的なミスを犯していた。 暗殺現場である湖の対岸に自然写真家ザビッツのビデオモニターが設置されており、偶然に反抗の一部始終を撮影していたのである。ビデオの存在を知ったレイノルズはNSAの所有する設備とスタッフを総動員してザビッツを追跡。ザビッツは映像をデータディスクにコピー、携帯ゲーム機の中に隠して逃走した。 弁護士のロバート・クレイトン・ディーンは、今日も情報屋ブリルから情報を得るために、その仲介役である元恋人レイチェルに会い、入手した不正の証拠となるビデオテープを持って、ピンテロの事務所に乗り込んでいった。 その帰りに妻のプレゼントを買いに訪れたランジェリー・ショップで大学時代の同級生のザビッツと偶然に再会。ザビッツは「助けてくれ」とディーンにすがりつくが、追手が現われたため道路に駆け出し、消防車にはねられて即死。突然の出来事に呆然とするディーンは、息子エリックへのクリスマスプレゼント袋の中にザビッツがしのびこませたゲーム機に気づいていなかった。 ザビッツとディーンの接触を知ったNSAは直ちにディーンへの攻撃を開始した。事件の首謀者であるNSAの行政官レイノルズは、NSAの膨大な情報とスタッフ、そして世界最先端のテクノロジーを総動員してディーンを抹殺しようとする。 まずはディーンの留守宅に侵入、ディスクを発見出来なかった彼らは、至る所に監視カメラと盗聴器を仕掛けていく。さらにディーンの個人のデータを徹底的に分析して無実の罪を着せようとする。これにより大陪審がマフィアとの癒着などの容疑でディーンの捜査を開始、弁護士事務所は彼を解雇する。さらにはレイチェルとの不倫も疑われ、新聞にまで暴露された。記事を読んだ妻のカーラからは信頼をなくされ家を追い出されるはめに。NSAのその恐るべきデータ収集・操作力によって、完膚なきまでに彼の人生は破壊されていく。 クレジットカードまで無効にされ、途方にくれたディーンはピンテロの仕業だと誤解し、情報を得るためレイチェルにブリルとの連絡方法を聞き出す。 イチェルの指示どおり、ディーンは午後3時発のフェリーに乗り込み、ブリルが接触してくるのを待った。姿をあらわしたブリルはディーンの衣服から衛星追跡装置が仕掛けられているのを発見、敵はピンテロではなくNSAであることを告げ、ディーンの協力を拒否する。 発信器の電波が消えたためレイノルズの部下は直接追跡を開始した。ディーンは死に物狂いで逃げ回り辛うじて自宅の物置に身を隠す。必死の説得でようやくカーラの誤解をといた彼は、彼女が来ていたランジェリーを見て、ザビッツに会ったとき手にしていた息子エリックへのクリスマスプレゼントの事を思い出す。聞くとエリックはディーンがプレゼント渡す前に、こっそりラッピングされていないゲーム機を抜きとっていたのだ。それは明らかにディーンがエリックのために買ったものではない。 ようやく原因が分かったディーンはレイチェルの家へと向かう。しかし彼女は何者かに殺されていた。ディーンの犯行に見せかけるため、部屋には彼の服やカフス・ボタンが散らばっていた。ディーンは殺人犯にまでされてしまったのだ。 追いつめられたディーンは再びブリルと接触する。世界一のスパイ機関を相手に闘うなど、正気の沙汰ではない。だが罪もないレイチェルを巻き添えにする非情さに激怒しブリルはディーンと共に闘う決意をする。ブリルは以前NSAの通信アナリストであり、レイチェルは彼の相棒の忘れ形見だったのだ。 ハイテク通信機器に囲まれたブリルの仕事場でテープを再生し、初めて事件の真相と、レイノルズの存在を知った2人は追跡者達から逃れるために、建物を爆破し逃走。 全能なる監視・追跡システムを操る巨大な敵を相手に、2人は敢然と反撃を開始する。 2人は、ディーンに仕掛けられていたカメラなどを、今度は逆に、レイノルズの自宅やアルバート下委員議員がいるホテルなどにわざと目に付くような所に設置、罠を仕掛けた。焦ったレイノルズの元に、ブリルから電話が入り、ついに2人は接触、交渉を開始する。ディーンはレイノルズが殺人を犯したことを自白する瞬間を録音しようと別室に待機していたが、相手のペースに巻き込まれ、結局2人は捕まってしまう。 移動バンの中で、レイノルズは、ブリルと、ディーンからテープを取り戻そうと脅しをかける。だが、少しも応じようとしないブリルの手の甲を拳銃で撃ち抜いた。見かねたディーンは、ビデオを渡すと言い出し、レイノルズ達を案内した場所はピンテロのレストランであった................ |
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